アナイスをお迎えするまで■


■アナイス・衝撃の予約■

 ドルパ11の限定ドールにアナイスが出ると知った瞬間、私の頭に「お迎えしたい」という気持ちがむくむくと沸き起こりました。

 アナイスは、物凄く好きな造型なんです。

 でも、オークションを見ていても軒並み20万円半ばから後半、凄い時には30万オーバー、一番の高値は70万超!! という大変高嶺の花でいらっしゃったので、お迎えできるチャンスが来るなんて思えなかったのです。

 それに、アナイスはどう見ても「可憐な女の子」。

 私がお迎えしたいのは雫のお兄ちゃんで、私の部屋のサイズから言ってもお迎え予定は雫を含めて三人か四人で限界。

 お姉ちゃんをお迎えする余地はあるかしら? でもアナイス…そういうの抜きでも好きなんだよなぁ…とウダウダ思いつつ、詳細発表を待つことに。

 そして来ました、詳細発表。

 画像を見た瞬間、お迎え熱急上昇!

 いける! このキリリメイクなら「キレイなお兄ちゃん」でいける! と確信。

 おっしゃあ、やるで! アフターに出たら参戦するで! と気合を入れる私。

 でも、気合は入れても「次に好みの子が出たときのための練習にv」と遠夜くんでWEBアフター参戦の練習をして惨敗したことが脳裏を過りました。

 難しいだろうなぁ…アナイス人気だろうし、とも思うのでした。

そして時は流れ、8月1日、ドルパ当日。7月末日に仕事をひと段落させてウダウダとしていた私の元に、りまさんから「アナイス、アフターでも予約できるみたいですよ!」と衝撃的なメールが……!!

 うっそ〜〜! 凄い嬉しいよ! マジで! ばんざいっ! と一頻り喜んでハッと我に返る私。

 そう、このときすでに我が家にはミシェルくんがやってきていたのです。

 アナイスのお迎えはきっと難しいだろう=お迎えできないよね、きっと。予約も無いだろうし……という悲観的な予測の元に行われたミシェルくんのお迎え。

 ちょっと青ざめる私。

 嬉しいけど…物凄く嬉しいけど……一気に二人も増えるというか、アナイス様が来るのは多分冬くらいになるだろうけど、一気に出費がくるのは痛いっっ! と悶えつつも、アナイス様お迎えしたい病はやはり止まらず。

 でもこのときすでにミシェルくんを手放すなんてできなくなっていました。

 だって、やっぱり物凄く好みの顔だったし、もう脳内ではミシェルくんの設定が出来上がっていて、箱入り息子状態であったもののすでに「うちの子」になってしまっていたのです。

 日記や、遊びに行かせていただく掲示板で「アナイスのお迎え頑張っちゃいます」と書きつつ(ていうかむしろお迎えする気は満々なんですけど)でもやっぱり悩んでたのです。

 金銭面(どうにでもするけど)と、あとアナイスのポジションに。

 まぁ、アフターまでまだ時間があるし、考えよう……と思っていた私に降りかかった大事件。

 例の「一ヶ月でノベルス書き下ろし」事件です。

 この瞬間、私の中でいろんなものが弾けました。

 頑張って仕事すんだから、お迎えしてやる!(超ストレート)。

 このタイミングでお仕事の話、それもノベルスの話が入ってくること自体、あり得ないんです。

 アフター予約の受付といい、降って沸いた仕事といい…あり得ないことが二つも。

 これはもう運命

 そうとしか考えられないじゃないっ! と半ば無理矢理考えてアフター当日を待つことになったのでした。

 

 

■アフタードルパ当日■

さて、お仕事をしながらも頭の片隅では、アフター当日の自分の行動計画表が徐々に作られておりました。

予約ではなく、アナイスが手に入るならそれに越したことはありません。

 ですが、始発で並びに行くことは体力的にも時間的にも無理です。

 とりあえず、WEBに挑戦して、ダメだったらそれからゆっくり予約にいけばいいや……という、非常にまったりした予定に……。

 で、WEBでお迎えできるかどうかを考えると、かなり難しそうです。

では、どこへアナイスを予約に行こうかしら? と考えてみました。

 一応最寄は大阪天すみなのですが、実は里とそんなにかわらないんです、時間も交通費も。

 大阪は前に行ってるし…仕事の進度次第では天使の里へ行くのもいいかな……と思っていました。

 で、一応天使の里の予約だけはして当日を待つことに。

 そしてえっちらおっちらお仕事を頑張って、とりあえず京都だろうが大阪だろうが行っても大丈夫なところまで来ておりましたが、昼夜逆転で夜通しお仕事をしていた私。

「眠らないままで知らないところへいくのは危ないから」

 という母親のお達しが出たため、結局予約には大阪へ行く予定に。

 そして化粧も済ませてすぐにお出かけができる状態でPCの前に陣取りました。

 無理だろうなぁ、と思ってはいても手を抜くわけにはいきません。

 恐らく一瞬の勝負。

 正確な時計で行動せねば……と、別窓で世界時計を立ち上げ、スタンバイ。

 そして5秒前にはログイン済みのボークス画面に切り替え、十時になったと同時に突入!

 即座にアナイスをカートに入れるためボタンをポチ!

 しかし画面が切り替わりません。

 焦って2、3回ポチっているとようやく砂時計が出てきました。

 しかしアクセスが集中しているのでしょう…激烈に重いです。

 ここで一番怖いのはエラーが出てしまうこと。ドキドキしながら待つと、ようやく画面が切り替わりカートにアナイスがっっっ! 
「隊長! 捕獲成功です!」
 と叫びだしたいくらい興奮しました。
 もうね、「お迎え」なんて可愛らしいコトバの似合う雰囲気じゃなかったですよ。
 修羅場っていうかね、まさしく戦場って雰囲気で@自分だけ。

 まぁ、それでもなんとかカートにおさまっているアナイスにホっと胸を撫で下ろす私。

 すぐにでも決済したいのですが、アクセス集中で思い中、ヘタに動くとエラーがでそうです。

 とりあえず、少し時間をおいてから決済に進むことにしました。

 そして十時半過ぎ、動きが軽くなったので決済へ。

 前回、雫の時には代引きを選びましたが、今回はカードでv と思って決済をしたのですが……なんですか? 決済になんかセキュリティーのための番号が必要とかって書いてるんですけど…これって何??

 裏面の署名のトコにあるらしいけど……え? どれ? わかんない。

 だって今までこんなのが必要だったことないし!

 焦りつつも「これかな?」と思える番号を入力し、進めると……おお! 無事に決済が終了しました!

 メールをチェックすると受注完了のメールが届いています。

 それを確認すると一気に脱力……。

 ああ、やっちゃったよ……。

 アナイス、来ちゃうよ。

 雫に一気に二人も兄と姉ができちゃってるよ……。

 と思いつつもやっぱり幸せな私。

 ナニゴトもなければアナイス到着は9月4日。

 それまでにミシェルくんのお披露目ができればいいなぁ…と頭の片隅で考え始める私でした。

 

 

■アナイス様到着■

 しかし、予想外にアナイス様の到着は早かったのでした。

 どうやら飛脚を急がせたご様子(佐川だからね)で、8月31日にご到着されました。

 いろいろと仕事が荒っぽいとか言われる佐川急便ですが、うちの地区を担当してくれるお兄ちゃんはとても丁寧でよい人なので、ニコニコ笑顔でアナイス様を運んできてくださいました。

 中味が人形だなんて、思ってないんだろうな…。ていうか、他の家にもSDを運んだ事があるんだろうか? とどうでもいいことを頭の片隅で考えつつ、とりあえずアナイス様を一階の居間へ。

 だって、私の部屋、恐ろしい状態なんだもん(涙)。

 そこでとりあえず、ボークスの「クレームは二週間以内」に乗っ取って、検品…と言う名の対面に赴く私。

 ドキドキして箱を開けると、マズ最初に目に入ったのが新ルール「返品は二週間」の詳細がかかれた紙。

 それをよけると、服やウィッグなどが!

 それらも横において、そしてお布団をちらり……。

 出たぁぁぁぁ! アナイス様だっ!!!

 もうね、めっちゃ美人ですよ。

 返品が必要な箇所はないわね〜vv ととりあえずお仕事が待っていたため再びアナイス様には箱入り娘戻ってもらうことに。

 しかし翌日……一抹の不安を覚えて、というわけでもないのですがデフォルトの衣装も検品しないといけないかも、と思い立ってアナイス様に着せてみたところ……入んねぇよ!

 ドロワーズ、明らかに小さいです。タイツを脱がせたヌードの状態でも入りません。

 そんでティードレスもヌードで着用状態でぱっつんぱっつん……・

「あの、つかぬ事をお伺いしますけれど、ハイランドから我が家へいらっしゃるまでの間にグルメ旅行でも楽しんでいらっしゃいました?」

 と問いかけてしまう私。

 だってデフォルトのお洋服が入らないなんて、太ったとしか……(←あり得ないから)

 とりあえず、入らない旨を伝えて返品交換をしてもらうことに。

 ちなみに、ボークスさんへの連絡はメールじゃなくて電話の方が対応早いです。

 メールだとお返事をいただくまでに一週間くらいかかることがあるみたいです。ちなみに私は最初メールで問い合わせて返事が来るまでにそれくらい時間がかかったので、もしかしてメール不着かも、と電話をかけて対応していただきました。

 結局メールの返事はその二日後に送ってくださったんですけれど……ゴメン、待てんかった(笑)

 商品の交換自体は早かったです。あと、応対はメールも電話も丁寧でした、あくまでも私の場合。

 そんなわけで正式なお披露目までは少し時間が空くことになったのでした。

 

■名前を決めよう■

 で、お洋服を交換してもらう間に、レース巻き巻き姿でお世話になっているサイトさんへ仮お披露目のご挨拶に行くことに。

 でもね〜、まだ名前がちゃんと決まっていなくて……。

 「漢字一字で三音の読み」が好きな私。アナイス様ももちろんそれに倣うつもりだったのです。

 ミシェルくんのときにデフォ名の最初の文字の「み」をとって「岬」と名づけた経緯があるので、アナイス様も「あ」から始まる名前にしようと思ったのですが……「あ」から始まる漢字一字で三音って難しい……。

 候補にあがったのは

 「あきら」→彰・明・晶・晃・亮・章・彬・瞭……その他一杯。

 「あゆみ・あゆむ」→歩

 「あおい」→葵・蒼

 「あかり」→灯・燈

だったのですが「あきら」はMSDに同じ名前の子がいるし、あきらかに男名なのでアウト。

 中性的?なところで「あゆみ・あゆむ」と「あおい」。でもなんとなくアナイスさんの顔を見ると呼びにくい感じなのです。

 で「あかり」にすることにしたのですが、最初「朱里」という漢字が頭に出てきてしまって、「朱」一文字だけで「あかり」と読むことにしようかなとも思ったのですが、なんか反則のような気がして(笑)。

 で、「灯」と「燈」のどちらかにすることにして、人名に使うなら「燈」の方かな〜と思ってそれに決定したのです。

 でも、なんかしっくり来ないんですよ、字面が。

 「燈」「灯」……いろいろ悩んで、結局「灯」に変えたのは、岬がいたから。

 「岬」といえば「灯台」……安直〜〜(汗)。

 最終的にはそんな感じで名前が決まりました。

 これからどんな感じに他の二人と絡んでくれるのか……楽しみです。

 個人的には「雫を溺愛・岬と取り合う」を希望です(笑)